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私のレコード録

空蝉 夏目 と 惰眠 というペンネームで小説やエッセイを書いたり、フィルムカメラを嗜んでいます。2000年生まれの人間から見た昭和曲を、ヴァイナル盤を通して書き綴っていきます。

142021.08

CARIOCA - DUSK (1983)

70's 〜 80's 時代を駆け抜けたフュージョンバンド、カリオカ。サンバやボサノヴァを基調としたフュージョンを展開し、この時代のインスト系バンドでは絶大な人気を誇る。単語そのものの意味としてはブラジルのリオデジャネイロ市民を指した言葉であるが、まさに南米風情を醸すような楽曲を多数展開している。カリオカの存在は以前購入した高中正義の Horizon Dre...
042021.08

坂本龍一 - 千のナイフ (1978)

音楽界の巨匠とも言える 坂本龍一 通称 " 教授 " のデビュー作。この頃からコンピュータ・オペレーターは松武秀樹によって捌かれており、本アルバムの制作は後年のYMOに強い繋がりを持たせた。ここでノウハウを培った彼らは、数年後にYMOとして世に名を馳せる。あくまでデビュー作だけれど、この頃から松武秀樹、高橋幸宏、細野晴臣、渡辺香津美との親交があった坂本龍一の...
032021.08

死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対! (1981)

4月にブログを立ち上げてから、レコードの枚数は増えに増えた。しかしながらレビューを書く気持ちがなかなかに起きずに4ヶ月の空白が生まれる。この間にだいぶ世相も、自身の生活も変わっていることに気付かされる。YMO、桑原茂一、伊武雅刀、小林克也 というビッグネームが揃いに揃って制作されたこちらのアルバム。1980年当時まだ根強かった反戦運動に倣い、「スネークマンシ...
072021.05

YMO - AFTER SERVICE (1984)

1978年結成から1984年に及ぶ散開に至るまで、テクノポップの始祖として礎を築いてきたYMO。6年間という限られた期間の中でこれほどに音楽史に彫り込みをかけたのは後にも先にも彼らのみであろう。最終ライブを散開と称した所が流石YMO。これはもともと軍隊用語であり、再び集まることを予見した上での言葉である。現にその言葉通り2007年から再生と称し、再び活動に勤...
222021.04

流線形 - TOKYO SNIPER (2006)

2006年リリース。現在持っているレコードの中で一番新しいのだが、もう15年経っていることに絶句。シティミュージックを漁っている最中に出会ったこのアルバム、ヤフオクで2万円だった。LP盤に2万かける、となると当初はかなり迷ってサブスクで我慢していたのだけれど、一十三十一のコケティッシュな歌声に惚れ、一ヶ月間の迷いを経て購入。寒空に揺れていた桜の枝木も、購入に...
222021.04

Piper - Summer Breeze (1983)

山本圭右率いるバンド、パイパー。テクノが流行り始めた80年代初頭、打ち込みによるシティミュージックを提案し、世に送り出そうと考えたのが彼らであった。しかし思ったより売れていない。当時の人の考えからすれば、既に売れていた山下達郎やらに夢中であったようである。また、サマーブリーズ発売時期にレコード会社のゴタゴタに巻き込まれ、権利関係も不明瞭になり、スポットを浴び...
042021.04

Casiopea - MINTJAMS (1982)

カシオペア史上7枚目のアルバム。中央会館でのライブ音源である。ライブの音源をCD化するなどして売り出すとなると、多少のピッチ修正などが施してあるものだが、本作は最低限とカットしか加えて居ないため、歓声や拍手なども聴きとることができる。MINTJAMS という名前、最高のコンディションを意味するミントコンディションの " MINT " とジャムセッションの "...
042021.04

大瀧詠一 - ALONG VACATION (1981)

つい先日、40周年を記念したアルバムが発売された本作。後払いにしたらAmazonから蹴り出しを食らってしまったけれど、初発のLPは購入していたので良いとする。大瀧詠一は幼い頃からなんだかんだ聞いている人が多い。毎年と言っていいほど、どこかの会社がCMソングとして起用するほど王道のアーティストである。ほとんど " 君は天然色 " だけれど。(私もその一人)高校...
042021.04

尾崎豊 - 17歳の地図 (1983)

「尾崎豊」という世界観に出会ってから、もう八年になる。当時中学生だった私は何から何まで尖りきっていた。今思えば、厨二病気質の抜けない、自己陶酔した派手に痛い人間だ。異様な程に大人になることに拘り、背伸びをする生活。この頃はまだ、背伸びは幾らでも出来るけれど、どう足掻いても戻ることは出来ないという子供時代の重要さを理解していなかった。私の故郷は、いくら県庁所在...
022021.04

YMO - Service (1983)

YMOが散開する前、つまりはYMOの形態として最後のアルバムとなったService。Solid State Survivor を始めとする全盛のアルバムとはだいぶ思考が変わり、それらのアルバムを敬愛していた人からすれば物足りなかったのでは無かろうか。テクノポップを普及させ、一躍時の人となった彼らだけど、もともと真にやりたい路線では無かったのではないかという邪...
022021.04

S.KIYOTAKA & OMEGA TRIBE (1985)

ここまで3回ほどボーカルが変わったオメガトライブ。カルロス・トシキの人気も根強いし、幾度と無く聴いて回ってきたけれど、結局は杉山清貴に行き着く。出会いは昨年の春だったろうか、Misty Night Cruising を聴いたところからだった。がなりの欠片も無い、然し声を上げて居ないわけでも無い綺麗な歌声。ふたりの夏物語は二十歳のガキでも聴いたことがあった。冬...
022021.04

杏里 - TIMELY!! (1983)

大瀧詠一から始まったシティポップ熱にぼやっと火を灯したのがこの一枚。杏里のTIMELY!!だ。元はと言えば角松敏生が織り成すベースラインが好きで、中でもWINDY SUMMERの曲中に響き渡るベースラインと、如何にも夏の空気を表すメロディに惚れたことが大きかった。音ばかりに気を配っているが、そもそも歌詞が麗しい。「遠ざかる浜辺に手を振って」なんて、かなり有り...

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